12月2011

発酵食品で免疫力アップ!番外編vol.1


 「発酵食品で免疫力アップ!病気にかかりにくい体づくり」をテーマに、医食同源番外編vol.1『お正月に食べよう!若狭の正月伝統食ニシンのすし作り』を開催しました。
 若狭地方の各家庭では、12月に入ると、米のとぎ汁につけた身欠きニシンに、米麹、塩漬けにした大根を交互に重ねて20日ほど漬けこんだ『ニシンのすし(ニシンの麹漬け)』を作り、雑煮や昆布巻きと同様にお正月に食べる風習があります。
 今回は、小浜市が認定する食の達人・竹下智恵子さん考案の電器炊飯器と密閉容器を使い、7日ほどで甘くて白くふっくら漬け上がる「ニシンのすし」の作り方のデモンストレーションと試食を行いました。
 おじいちゃんもお孫さんも大好きと聞くニシンのすし作りの企画。募集定員に対して倍以上の希望者が殺到しました。
若狭人にとっては、一年の計に欠かせない食べ物なんですね~♪

発酵食品で免疫力アップ!vol.1


 今回は、「発酵食品で免疫力アップ!病気にかかりにくい体づくり」をテーマに、杉田玄白記念公立小浜病院の丸山市郎先生より免疫力をアップさせるための食と生活についてご講義いただき、ホテルアーバンポートの中村典生シェフより発酵食品をつかったフランス料理を教えていただきました。
 丸山先生の軽妙なトークに、参加者からは多くの質問が寄せられ、講義は参加者にとって内容の濃いものとなりました。
 また、中村シェフによる鹿と猪を使った本格ジビエ料理では、特に鹿肉のステーキや猪肉のリエットが絶品と大好評でした。
 楽しい調理や食事は気持ちをリラックスさせる効果があり、副交感神経が優位になるため免疫力が上がります。
 食事は栄養素を満たすだけではなく、楽しく摂ることが大事なのですね~♪

「雑穀で作る!つぶつぶクッキング」を開催しました

 11月27日に、雑穀の料理教室を開催しました。
 今回は、日本雑穀協会認定の雑穀エキスパート資格をもつ長谷川政明氏と一緒に、雑穀の特徴をいかした料理を作りました。
 もちきびのご飯、ハト麦と里芋のバター炒め、もちきびとレタスのサラダ、そばがきの味噌汁や高きびの小餅など、普段味わえない料理ばかりでした。
 特に、高きびの小餅はつきたてを、「あつい!」と言いながら、みんなで楽しく丸めました。
 高きびを食べるのは、初めてでしたが、特に臭みもなく、きれいな褐色の餅が出来上がりました。
 参加者は「雑穀でこんなにも色々な料理ができるなんて驚きました」と喜んでいただきました。

江戸時代のコンニャク料理を味わいました!

 12月6日に、再現料理シリーズ第3弾となる「江戸時代のコンニャク料理を味わおう!」を開催しました。
 今回は、江戸時代後期に出版された料理本『蒟蒻百珍(こんにゃくひゃくちん)』をもとに、押鮨(おしずし)、田楽、隠里(かくれざと)、たぬき汁、氷室(ひむろ)の全5品を作りました。
 隠里は、ひじきやニンジンなどの具をコンニャクにつめて油で揚げるもので、「斬新で美味しい!」と一番の人気でした。
 また、来年の3月頃に次回、再現料理第4弾を開催予定ですので、ぜひご参加くだいね!

企画展「発酵食品と免疫力」


 今冬季は「発酵食品で免疫力アップ!病気にかかりにくい体づくり」をテーマにしたイベントを3本行います。
 今回は、そのテーマに合わせて関連展示として行うものです。
 発酵食品とは、微生物(菌)の活動を利用して作られた食品のことで、美味しくて栄養価が高いなど、人間にとって有用な食品のことを指します。ちなみに人間にとって有害(不快)になることは「腐敗」と呼んで分別しています。
 今回は、その微生物が作る有用な食品である「発酵食品」と、その発酵食品を摂取することで得られる、健康維持のための「有用な効果」について考えます。(2012年3月20日まで)
こちらの展示ケースでは、昔は漬物だった「すし」の歴史と、日本料理の味の決め手は発酵食品にあるということを紹介しています。