食文化館では、運営ボランティアのかけはしサポーターが、鯖のへしこの樽出しとなれずし作りを行いました。
「へしこ」は、塩漬けした鯖を糠と塩で再度漬け込んだ保存性の高い発酵食品です。一夏(丑の日)を越し、半年以上漬け込んだものを製法の定義とします。
4月の本漬けから半年、かけはしサポーターのへしこは大変まろやかに仕上がり、樽出し作業後のお昼ご飯は、へしこがメインのおかずになりました。
完成したへしこは、すべて食べずに「なれずし」にします。糠を落として酢洗いした鯖の一つ一つに、麹を混ぜた飯を詰めて、樽に戻しました。
小浜の「なれずし」は、「へしこ」を塩抜きにして、飯と麹で再度漬け込むのが特徴です。生魚や塩漬けの魚ではなく、糠漬けしたものを使うことと、多めの麹を用いて短時間で漬け込むことから、旨味と甘みが強く、酸味が少ない仕上がりになります。
なれずしの樽出しは12月の予定です。美味しいなれずしを期待しましょう。
2017年11月24日 9:41 AM |
カテゴリー:食文化館の出来事
当初は10月21日(土)、22日(日)の二日間を予定していましたが、あいにく二日目の22日は、台風21号の影響により、本多京子先生を迎えたキッチントークショーを除いて中止となりました。
21日は終日曇り空ではありましたが、強い雨風はなく、県内外から出店した飲食店やイベントで大変盛り上がりました。飲食店はへしこやなれずしはもちろん、鯖のサンドイッチや鯖の釜飯など鯖を使った様々な料理を販売し、店頭は常に来場者であふれていました。
また、会場ステージでは、鯖(さば)にちなみ、毎時「38」分に、鯖イベントが催されました。メモリを見ずにぺっちん(若狭塗り箸の切れ端)を380グラム計る「ぺっちん380g当て」ゲームや、鯖への愛情を会場に向かって叫ぶ「鯖街道の起点で鯖愛を叫ぶ」では、参加者が賞品をめぐり競っていました。
ステージイベントは鯖イベントだけでなく、市内の小中学生が、部活動や調べ学習の成果を披露してくれました。小浜中学校、小浜第二中学校の吹奏楽部の演奏は雨雲も吹き飛ぶほどの勢いがあり、来場者は鯖料理を食べながら聞き入っていました。雲浜小学校と今富小学校の生徒は小浜の魅力を全国に伝える方法のアイデアを発表し、さばトラななちゃんの家族や、小浜で一日を過ごす「鯖づくしツアー」を提案してくれました。
22日は、NHK「きょうの料理」でもご活躍の本多京子先生(医学博士・管理栄養士)のキッチントークショーが開かれ、台風が近づく悪天候でしたが、多数の参加者が食文化館キッチンスタジオに集まりました。本多先生は新しい鯖料理をご紹介しながら、鯖をはじめとした魚の栄養素や塩分の摂り方など、日頃の食生活で工夫できることをお話ししてくださりました。
台風に負けない、若狭おばまの鯖への情熱にあふれた二日間でした。
2017年11月2日 9:19 AM |
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