2月2008

◆台湾テレビ局の取材

 台湾で連続テレビ小説「ちりとてちん」が放映されるのに合わせ、現地の方々に若狭の伝統・文化を知っていただくため、福井県各地を取材している台湾のテレビ局が、食文化館を訪れました。
 取材では、実際に司会者の方が「若狭塗り箸」の研ぎ出しを体験されました。指導には若狭塗り職人の古川さんがあたり、その特徴や歴史についても解説しました。
※「ちりとてちん」・・・上方落語の演題(江戸では「酢豆腐」という)で、知ったかぶりでいやみばかり言う隣人に、ご隠居様が一計を案じ、腐った豆腐を「これは長崎名物の“ちりとてちん”だ」と言って食べさせるというお話。

◆御殿雛

 今年も食文化館1階の町家に雛人形を飾りました。飾り付けには、当館のボランティアグループの“かけはしサポーター”が携わりました。
 “御殿雛”は、おもに上方(関西)の慣わしで、明治時代~昭和の中頃まで一般の家庭でも飾られていたものです。上方では内裏雛が住む御殿を、最上階に置くのが一般的でした。
 ちなみに“七段飾り”は江戸(東京)の慣わしといわれています。

◆米と米粉を使った料理教室

 本日、キッチンスタジオでは、北陸農政局主催の「米と米粉を使った料理教室」が開催されました。料理研究家の出倉弘子さんが講師を務め、以下のメニューが作られました。
・炊飯器で作るガトーショコラケーキ   
・炊飯器で作る米粉パン
・米粉かき揚げ                
・米粉ドーナツ
 参加した方達は、講師の出倉さんのアドバイスに熱心に耳を傾けながら、調理に取り組んでいました。
※米粉は近年消費が減り続ける「米」の需要を拡大するため、最近では、様々な地で料理・お菓子作りに用いられています。

◆自家製「へしこ」の樽出し&味わう会

 「へしこ」は焼いて食すのが一般的ですが、それ以外の食べ方も楽しんでもらおうと、この様な企画を実施しました。
 今回樽出しした“へしこ”は、食文化館ボランティアグループ「かけはしサポーター」が昨年の春に漬け込んだものです。
メニューは以下の通りです。
・へしこの押し寿司         ・パスタ
・パリッとへしこポテト         ・サラダ
・梅酢ゼリー
 どの料理も「へしこ」がアクセントになった、食べやすいものばかりです。是非ご家庭でも「へしこ」の新たな味わい方を発見してみて下さい。 ※「へしこ」=昔からの若狭地方の伝統保存食で、背開きにした鯖を、塩に2週間漬け込み、その後、糠・鷹のつめなどに、約10ヶ月位漬け込んだものです。

◆季節の調理体験=如月編=

 今回の調理体験は、季節の野菜をたっぷり使った以下のメニューで行いました。
 ・白ごはん
 ・根菜バーグ  ・若狭かんらんのふんわり炒め
 ・大根のつるつるスープ  ・黒糖クレープ
 若狭産の“かんらん(=甘藍、キャベツの別名)”を使った炒め物やゴボウや人参などの根菜を使ったハンバーグなど、寒いこの季節、体の調子を整えるのにぴったりです。
来月の調理体験では、郷土料理の“なまぐさ汁”、野菜のかき揚げ丼、豆乳デザートを予定しております。是非ご参加下さい。