1月2018

小豆粥のふるまいを行いました!

食文化館では、1月14日、小豆粥のふるまいを行いました。
小豆粥は1月15日の小正月に、年中の悪い気を払うために食べるお粥です。古くは平安時代の『土佐日記』(承平5年〈935〉1月15日条)などにみえます。望の日(もちのひ。陰暦15日の満月)にちなみ「かゆ柱」と呼ばれる餅を入れる地域もあり、食文化館のふるまいでもお餅を入れたものをふるまいました。

江戸時代、東西の風俗を比べた『守貞謾稿』(喜田川守貞著)には、「京都と大阪では、あずきがゆには塩を加えて炊く。江戸は塩を加えず、専ら白砂糖を加えて炊く。江戸では粥を食べ慣れないために甘みをつける」とあります。

当時行われた風俗調査にも小豆粥の項目があり、小浜は「変わったことはないが、この粥を少し残しておいて、十八日に桜がゆ或いは十八粥といって祝う」と報告しています(『若狭国小浜領風俗問状答』)。これに似た風習が現在の若狭地域にも残っており、神仏に供えたあと、小豆の汁が出たお粥を「あかのかゆ」といって、十八日まで少し残しておいて食べる家もあるようです。

寒い日が続き、当日は雪も積もった小浜でしたが、多くのお客様がふるまいに足を運んでくださいました。
小豆粥を食べて、この一年を健康で過ごしたいですね。

七草粥のふるまいを行いました!

1月7日、食文化館では七草粥のふるまいを行いました。
春の七草は、セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロという7種類の野草です。行事としては七日正月に七草などを入れたお粥を食べる民俗行事のことで、食べると邪気を払い無病息災、長寿を得るといわれます。

江戸時代は実際に入れるのは1、2種類だったようで、1月6日には材料の「なづな」を売り歩く人々もいました。現在でも七草はナズナを指す地域もあるようです。食文化館のふるまいでは、お粥のなかにお餅も一つ入れました。

当日は3連休中日ということもあってか、開始から長蛇の列となり、ふるまいは20分ほどで終了となりました。
2018年も無病息災、健康で1年を過ごせるといいですね。