小豆粥のふるまいを行いました!

食文化館では、1月14日、小豆粥のふるまいを行いました。
小豆粥は1月15日の小正月に、年中の悪い気を払うために食べるお粥です。古くは平安時代の『土佐日記』(承平5年〈935〉1月15日条)などにみえます。望の日(もちのひ。陰暦15日の満月)にちなみ「かゆ柱」と呼ばれる餅を入れる地域もあり、食文化館のふるまいでもお餅を入れたものをふるまいました。

江戸時代、東西の風俗を比べた『守貞謾稿』(喜田川守貞著)には、「京都と大阪では、あずきがゆには塩を加えて炊く。江戸は塩を加えず、専ら白砂糖を加えて炊く。江戸では粥を食べ慣れないために甘みをつける」とあります。

当時行われた風俗調査にも小豆粥の項目があり、小浜は「変わったことはないが、この粥を少し残しておいて、十八日に桜がゆ或いは十八粥といって祝う」と報告しています(『若狭国小浜領風俗問状答』)。これに似た風習が現在の若狭地域にも残っており、神仏に供えたあと、小豆の汁が出たお粥を「あかのかゆ」といって、十八日まで少し残しておいて食べる家もあるようです。

寒い日が続き、当日は雪も積もった小浜でしたが、多くのお客様がふるまいに足を運んでくださいました。
小豆粥を食べて、この一年を健康で過ごしたいですね。