8月2018

精霊船(しょうらいぶね)を見に行ってきました!

小浜市内の海沿いの集落では、お盆の終わりに供物や塔婆をのせた大きな藁製の精霊船を海に流す行事があります。お盆でお迎えした先祖の精霊を船で送る風習です。

今回は田烏区の精霊船を見学させていただきました。田烏区では南組と北組に分かれて精霊船の行事が行われており、各組は法楽寺と永源寺の檀家となっています。

船には施餓鬼会(せがきえ)で使った笹と五色旗が飾られます。浜に置かれた船の中に、住民が次々に供物やお花を入れていき、艫(とも)の骨組みにもなっている竹で出来た賽銭箱に賽銭を入れていました。田烏南組の供物は、赤飯や団子、果物を大きな蓮の葉で包んだものでした。

住職による読経や、住民による和讃のあと、精霊船は漁船にのせられ、防波堤の内側を三周してから沖に出ていきました。浜に集まった人々は、それを合掌して見送っていました。

住民のお話しによると、かつて精霊船は子どもが中心となって作っていましたが、現在は大人が作ることがほとんどとのことです。

今後も永く守り伝えてほしい小浜の行事の一つですね。

町屋に地蔵盆の飾りつけを行いました!

食文化館では、ボランティアのかけはしサポーターが町屋に地蔵盆の飾りつけを行いました。

地蔵盆とは、毎年8月23日に子どもたちを中心に行われる地蔵の祭りです。小浜市の小浜・雲浜・西津地区などでは、子どもたちが絵の具で石の地蔵にカラフルに色を塗る「化粧地蔵」がよく知られています。地蔵のために雛壇のような祭壇をつくり、団子や御膳などいろいろな供物を供えるのも特徴です。

江戸時代の若狭の郷土誌『拾椎雑話』には、「毎歳七月二十三日より四日へかけ、子供集まり、町の辻に有る石仏に盛物をそなえ、旗をたて鉦(かね)をたたき地蔵祭と云う」とあり、「正徳の頃」(1711~1716)以降に流行し始めたとも記されています。

地蔵盆の飾りは23日まで展示しています。
是非、食文化館にお越しいただき、ご覧ください。

おもしろふしぎクッキング「玉ねぎの皮で絞り染めをしよう!」が開催されました!

3日、食文化館の夏休みイベント、おもしろふしぎクッキング「玉ねぎの皮で絞り染めをしよう!」が開催されました。玉ねぎを丸ごと使って、ハンカチの絞り染めとマフィンを作る調理・実験イベントです。

はじめに玉ねぎの皮の煮汁にハンカチを浸すこと15分。次にそれを媒染剤(染め色を定着させるために必要な金属成分)のミョウバンに浸すと一気に黄色に変わります。参加した子どもたちは「おぉ、すごい黄色くなった!」と感動した様子でした。

マフィンのために玉ねぎを千切りにするときには、「目にしみる、涙が出る」という声も聞こえましたが、最後はやさしい甘みのマフィンが出来上がりました。

簡単な材料でお家でも出来る実験と調理なので、ぜひ試してほしいですね。

若狭東高生が就業体験を行いました!

7月23日~25日の3日間、若狭東高生3名が食文化館で就業体験を行いました。
生徒たちは1日目に食文化館のミュージアムで小浜の食の歴史や文化を学び、2日目には当日開催されていた「季節の調理体験」に参加しました。

最終日には「歴史の宝庫 食文化館」と題したポスターを制作し、食文化館の魅力を発表してくれました。生徒によると「外国から来られる来館者も増えているので、英語表記をつけた」とのこと。たしかに食文化館の設置目的やフロア案内を紹介した文にも、英語の要約をつけてくれており、わかりやすく仕上げてくれました。

今回の経験を活かして、将来もぜひ小浜と食文化館の魅力を発信してほしいですね。