精霊船(しょうらいぶね)を見に行ってきました!

小浜市内の海沿いの集落では、お盆の終わりに供物や塔婆をのせた大きな藁製の精霊船を海に流す行事があります。お盆でお迎えした先祖の精霊を船で送る風習です。

今回は田烏区の精霊船を見学させていただきました。田烏区では南組と北組に分かれて精霊船の行事が行われており、各組は法楽寺と永源寺の檀家となっています。

船には施餓鬼会(せがきえ)で使った笹と五色旗が飾られます。浜に置かれた船の中に、住民が次々に供物やお花を入れていき、艫(とも)の骨組みにもなっている竹で出来た賽銭箱に賽銭を入れていました。田烏南組の供物は、赤飯や団子、果物を大きな蓮の葉で包んだものでした。

住職による読経や、住民による和讃のあと、精霊船は漁船にのせられ、防波堤の内側を三周してから沖に出ていきました。浜に集まった人々は、それを合掌して見送っていました。

住民のお話しによると、かつて精霊船は子どもが中心となって作っていましたが、現在は大人が作ることがほとんどとのことです。

今後も永く守り伝えてほしい小浜の行事の一つですね。

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