和食と伝統行事を語る講演会を開催しました!

 6月22日に、「和食がなぜ日本文化なのかー「民俗文化財の宝庫 若狭」からの再発見ー」と題し、講演会を開催しました。
 昨年から、地域の方にご協力いただき、伝統行事と食について調査をすすめてきましたが、今回はその報告会であるとともに、小浜の伝統行事と食から和食について検討しました。
 まず、講演に先立ち、ハレの日の食ということで、焼き鯖と赤飯のふるまいを行いました。

 記念講演では神崎宣武氏に和食の特別な(ハレの)日と日常(ケ)の食について、ご講演いただきました。
 神崎先生は、小浜の行事の食は、日本人の伝統的な和食の縮図であると述べられました。
 つづいて、伝統行事と食の具体的な事例を紹介するため、年初めの行事、祇園祭など、特徴的な食が色濃くみられる行事の映像を上映しました。
 小浜の行事でも、他地域の行事を知る機会は少ないため、会場の参加者たちは、熱心に見入っておられました。

 さらに、その後、昨年市内の調査にご協力いただいた滋賀県立大学の市川秀之氏に、小浜の伝統行事と食の特長についてご報告いただきました。
 小浜では、子供を中心とした行事も多い事や、供物の配分を通して地区の行事から家の行事につながっていることなどを事例を交えてご報告いただきました。

 

 最後に、福井県文化財保護審議会委員の金田久璋氏を交え、3名で座談会を催しました。 
 会場からの質問もあり、小浜の伝統行事の魅力を再確認したイベントとなりました。