8月2021

立命館大学共同プログラム 「小浜スタディ」

小浜市では、連携協定を締結している立命館大学食マネジメント学部との共同
プログラム「小浜スタディ」を2018年度から実施しています。
7月31日には、「小浜市の食と伝統行事」をテーマに1回生5名が宮川地区に
ある加茂神社の見学と行事食づくりに参加されました。
加茂神社では、神社総代である前野さんから「オイケモノ神事」について
ご説明いただきました。「オイケモノ神事」の起源は、8世紀初頭にさかの
ぼるといわれており、7種類の木の実などと牛の舌餅を木箱に入れて1年間
土に埋め、発芽状態で農作物の作柄を占う、全国でも珍しい行事です。
前野さんからは、神事に使用する7種の木の実の入手が難しくなっている
など、神事を継続する上での苦労話も聞かせていただきました。
行事食づくりでは、食文化館で、ボランティアグループの「かけはし
サポーター」と一緒に地蔵盆のお供えに使う団子とお膳を作り、飾りつけ
を体験していただきました。
半日という限られた時間でしたが、本日の体験が今後の学びの参考になれば
うれしいです。

 

おもしろ不思議クッキング① 「海水から塩を作ろう」

8月6日に夏休み企画として、おもしろ不思議クッキング①「海水から塩を
作ろう!」を開催しました。
若狭地方には土器製塩遺跡が約50カ所確認されていますが岡津区にある
岡津製塩遺跡は、それらの中でも極めて保存が良好なものとして国の
史跡に指定されています。岡津製塩遺跡では古墳時代から奈良時代に
かけて塩作りが行われており生産された塩が税として都に納められて
いました。今回は、小浜湾の海水を煮詰めて塩を作ります。
鍋に海水を入れて煮詰めていくと次第に白い塩が現れてきます。
出来上がった塩は、薄力粉に青菜とナッツを加えて焼き上げ、
塩ビスケット作りに使用しました。
参加された皆さんは、思い思いのかたちにしたビスケット作りを楽しみました。
次回は、8月10日におもしろ不思議クッキング②「玉ねぎの皮で絞り染めを
しよう!」で玉ねぎを使った実験と調理体験を行います。