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正林庵

最終更新日:2023年10月1日

ページID:5274

如意輪観音像

◆所在地◆

 小浜市太良庄

◆電話◆

 地元区が管理(非公開)

◆アクセス◆

 JR東小浜駅より3.0キロメートル(駅にレンタルサイクル・電動あり)

◆文化財◆

 国指定重要文化財:銅像如意輪観音半跏像(像高33.0cm、奈良後期)

◆概要◆

 太良庄の山麓にある正林庵は、本尊に如意輪観音像を安置する収蔵庫の鍵は檀家総代が所持しています。太良庄は『東寺百合文書』で知られる鎌倉時代の京都東寺荘園でしたので、仁治元年(1240)に東寺よりいただいたものとつたえられています。

 如意輪観音像は、正しくは「菩薩半跏像(ぼさつはんがぞう)」と呼ばれる金銅仏で、像高33cm、その造像は8世紀の天平時代といわれ、大正7年(1918)に旧国宝に指定されています。もちろんこの地方での最古の金銅仏であり、銅の鋳金技術がこのころに開発されていたことを示す重要なものです。大ぶりの三面頭飾のある冠をいただく、童顔童身の姿はいかにも奈良時代前期の特色をよく示しており、またろう型による鋳造で、胸飾りの花文様などには、ろう型特有のやわらかさが残っていて、精巧な作といえます。

 この観音像は地元では「甚兵衛観音」と呼んでいます。4度の盗難に遭いましたが不思議に無事戻ってくるため、その最初に仏像をとり戻した庄屋、高島居甚兵衛さんの名前にちなんで名付けました。

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