メニュー

浄化センターのしくみ

最終更新日:2020年6月23日

ページID:137

浄化センターのしくみ
浄化センターのしくみ
皆さんが家庭で使用した水!たとえば手を洗った水。トイレで流した水。食後の食器を洗った水。このような水(汚水)や泥・ごみ(汚泥)を、そのまま海や川に流してしまうと海や川が汚れてしまいます。そこで、このような汚水や汚泥をきちんと処理するところが浄化センターなのです。 その、しくみについて説明しましょう。
下水管を通って浄化センターに運ばれてきた下水は、(1)ゲート室を通り、(2)沈砂池へと運ばれます。ここでは、下水の中に含まれる大きなごみ(しさ)や砂が掻き揚げられ、取り除かれます。
沈砂池で大きなごみや砂を取り除かれた下水は、(3)最初沈殿池に入ります。この池をゆっくりと流れていく間に、沈砂池で沈まなかった小さなごみや砂が底に沈んでいきます。
最初沈殿池を通った下水は、(4)エアレーションタンクへ入ります。この中には、下水中の汚れ(有機物)を食べてくれる微生物(活性汚泥)がいて、空気を吹き込むことによって、空気中の酸素の助けによりどんどん汚れを食べ、次第に大きな塊となります。
エアレーションタンクを通った下水や活性汚泥は(5)最終沈殿池へ送られ、活性汚泥は池の底に沈み、上澄水はきれいになります。ここまでを、二次処理といい、汚れの約90%以上は取り除かれます。
最終沈殿池の上澄水は(6)塩素混和池で塩素殺菌され、小浜湾へ放流されています。また、処理水の一部は、(9)砂ろ過を施し、脱水機のろ布洗浄や場内の融雪水などに有効利用しています。
次に、汚泥の処理についてですが、沈殿池で沈められた汚泥はかき集められた後(7)汚泥濃縮タンクへと送られ、水分を減らして(濃縮)発酵させ、(8)脱水機にかけ水を絞りとります。現在、小浜市の脱水汚泥は民間業者へ委託し引き取ってもらい、肥料やセメントの原料として有効利用(リサイクル)されています。
最後に、気になる匂いの処理についてですが、これまでに説明してきた各過程において、匂いは発生します。このような匂いは、外へ漏らさないように匂いの成分を活性炭で吸着させてから、場外へ放出させています。
このように、皆さんが使った水がいろいろな過程と時間をかけて処理されている事がわかったと思います。
しかし、いくらきれいに処理できるといっても限界はあるものです。微生物では処理できないものが流れ込んだり、大きなごみが流れて機械を詰まらせるような事もあります。そこで、下水道を使用している一人一人の心がけが大切になってくるのです。そうすることで、より美しいまちづくりにつながるのですから。
豆 知 識
魚の住める水質にするために必要な水の量:風呂おけ(300㍑)に何杯分?
しょうゆ(15ml) 1.5杯分 みそ汁(200ml) 4.7杯分
米とぎ汁(2l) 4杯分 生ビール(150ml) 11杯分
マヨネーズ(10ml) 4.7杯分 天ぷら油(500ml) 330杯分
* 魚の住める水質とは、BOD 5ppm以下です。
(BODとは、有機物が生物学的に分解され、安定するのに必要な酸素量のこと)
下水道計画概要
処理場の名称 小浜浄化センター
所 在 地 小浜市川崎2丁目4番
敷地面積 18,493平方メートル
全 体 計 画 一部供用開始
行政区域面積 23,309ha
行政区域人口 29,007人
処理区域面積 740ha 721.8ha
処理区域人口 19,600人 18,297人
処理能力 日 平 均 9,100m3/日 7,070m3/日
日 最 大 11,900m3/日 11,900m3/日
時間最大 17,400m3/日 15,150m3/日
排 除 方 式 分 流 式
処 理 方 式 標準活性汚泥法
計画水質 流 入 BOD 210mg/l COD 120mg/l SS 170mg/l
流 出 BOD 15mg/l COD 15mg/l SS 26mg/l
放 流 先 小 浜 湾
(令和2年3月末現在)
下水道のしくみ(フロー図)
下水道のしくみ「フロー図」 “拡大して表示!”

このページに関するお問い合わせ先

上下水道課

このページに関するアンケート

このページの感想をお聞かせください。