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黒駒区


木造大日如来坐像 1躯

木造大日如来坐像
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指 定 所在地 管理者
平成27.3.20 市指定 小浜市飯盛黒駒 黒駒区


 小浜市加斗地区飯盛黒駒区に所在する黒駒大日堂に伝わる仏像で、像高170p、膝張り120p、膝奥80pを測る。髻を結い別材製の宝冠をいただく。その表現は平安時代後半頃の浅く穏やかな彫口を示し、目は彫眼とし、条帛等には優雅な衣文を刻み、両腕には華やかな装飾のある腕釧を刻んでいる。本像は当初は全身が漆箔で覆われていたものとみられるが、現状は後補の彩色に変わっている。なお、台座及び光背は近世の補作となっているが、若狭でも稀な半丈六の大日像として当初の姿をよく留めている。
 この木造大日如来坐像の構造は頭体幹部を桧材の縦1材から彫り出す一木造で、極めて古風な箱状の内刳りの上、厚い背板を当てるなど、構造は単純ながら極めて古様を示している。
 黒駒大日堂に伝わる本像は「黒駒念仏講」もしくは「今徳念仏講」が同舎を修造し、飯盛寺を別当として大切に守られてきた。