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用語解説

(50音順)
蒼島 あおしま 小浜湾内の暖地性植物の群生する島名。
衣褶 いしゅう 衣のひだ。
一木造 いちぼくづくり 像の頭部と体部の主要部を一材から掘り出す技法。
豕扠首 いのこさす 妻飾、ときに内部の小屋組に用いる方式。
入母屋造 いりもやづくり 上部は切妻のように二方へ勾配を有し、下部は四注造のように四方へ勾配を有する屋根形。
内刳 うちぐり 像の体内が空洞につくられるもの。
鳥摩 うま 大自在天の夫人の名。
衣紋 えもん 襟を胸で合せたあたりの衣褶。
黄鐘 おうしき 日本十二律の一。黄鐘調は日本雅楽の一。
尾棰 おだるき 斗栱に組み込まれた斜めに出る斜材。
開扉供養 かいひ(ちょう)くよう 秘仏などを公開供養すること。
蟇股 かえるまた 蛙が股を広げたような占建築の梁上の彫刻物。
火焰光背 かえんこうはい 火焰を意匠に用いた光背。
春日仏師 かすがぶっし 奈良を中心とした仏師。
頭貫 かしらぬき 柱の上部をつなぐぬき。
勝男木 かつおぎ 神社の屋上にあり、棟と直交した短い木。
乾漆 かんしつ 漆を主要な素材にした彫像など。
切妻造 きりづまづくり 棟を界として両方に流れをもつ屋根。
くしろ 装身具の腕輪の一。
首柄 くびづか 像の頸部と胴体部とを接合するときの頸部の柄。
結跏趺坐 けっかふざ 両足を交差させて組み、両足跌(足の甲)をそれぞれの反材の股の上にのせて端坐すること。
羂索 けんさく 天部仏像などのもつ索(つな)。
玄奨三蔵 げんじょうさんぞう 印度に仏法を求めに行った唐僧。
間斗束 けんとづか 軒廻り柱上部内間に置かれる束(つか)。
格狭間 こうざま 曲線で椀形の輪郭をもつ形。
楮紙 こうぞかみ こうぞ原料の和紙の一。
小袿 こうちきぬ 女房装束の略装で、高貴な女性の平常服。
光背 こうはい 仏像の背後につける光明をあらわすもの。
向拝 こうはい(ごはい) 社殿や仏堂の正面階段の上に張り出した廂の部分。
勾欄 こうらん 端の反り曲った欄干。
虹梁 こうりょう やや反りを持たせて造った化粧梁。
腰長押 こしなげし 建物構造を固めるための柱と横材の長押の腰部にある材。
三間社流造 さんげんしゃながれづくり 神社本殿の一形式。
繁棰 しげたるき ごく細かく狭い間隔に配置した垂木。
漆箔 しっぱく 像の表面に漆を塗り、その上へ金箔を置く技法。
蔀戸 しとみど 碁盤目の棧を附した戸で、寝殿・院宮に用いたもの。
邪鬼 じゃき 天部仏像などの脚下に踏みつけられている鬼。
錫杖 しゃくじょう 修業者の持つ杖。
蛇腹支輪 じゃばらしりん 丸桁と貫の両横木の間に設ける堅木の蛇腹様のもの。
思惟像 しゆいぞう 禅定に入る前の姿で、観音の頬に手を当てた型。
拾椎雑話 しゅうすいざつわ 江戸時代、若狭小浜の庶民史話。
種千 しゅじ 密教で、仏・菩薩または種々の事項を標示する梵字。
須弥檀 じゅみだん 寺院の仏殿の、仏像を安置する檀。
条帛 じょうはく 仏像などに長くなびかせる絹布をつけたもの。
女搶O じょろうしゅう 貴人に附傭された女達。
清規 しんぎ 仏法護持のための僧侶の生活訓。
神仏混淆 しんぶつこんこう 本地垂迹説にもとづき、神と仏とを一つに祀り信ずること。
厨子 ずし 仏像などを安置する仏具。
施無畏 せむい 釈迦如来像などの手印。
羨道 せんどう 横穴式古墳の入口道。
蘇洞門 そとも 小浜湾の一画にある名勝。
代赭 だいしゃ 褐色顔染料。
千木 ちぎ 社殿の屋上、破風の先端が延びて交叉した木。
智拳印 ちけんいん 金剛界大日如来の結ぶ手印。
竺仙梵僊 ちくせんぼんせん 元(げん)の帰化僧。
彫眼 ちょうがん 仏像彫刻の眼の手法。
頂相 ちんぞう 禅宗祖師像などの肖像画。
つか つか柱。大瓶束などがある。短い垂直の材。
妻飾 つまかざり 切妻や入母屋の妻の三角形の部分の装飾。
天衣 てんね 仏像の上衣に着けた衣。
斗栱 ときょう 建築物のますぐみ。
兜率天 とそつてん 欲界六天の第四位。
泥下地 どろしたじ とのこなど下地に泥を用いたもの。
中備 なかぞなえ 軒廻りの柱間上部に置かれるもの。
那羅延金剛 ならえんこんごう 仁王門の右側に立ってロを開き、善を守護する力士。
衲衣 のうえ 僧の着る法衣。
矧ぐ はぐ うすく割りはぐこと。
浜床 はまゆか 寝殿などのは屋に設けた貴族休寝用の台。
はり 柱を緊束し、或は上部からの重荷を支えるための横材。
半跏踏下 はんかふみさげ 半跏像で左足を垂れ下げた姿。
飛檐 ひえん 高いのき。
膝張 ひざばり 仏像などの膝の幅才法。
臂張 ひじばり 仏像などの臂の幅寸法。
菱欄開 ひしらんま 欄間の透しが菱形に細工されたもの。
皺文 ひもん 彫刻面に現われる衣褶。
白毫 びゃくごう 仏像などの眉間にあり、水晶などをはめてあるもの。
檜皮葺 ひわだふき 檜皮で屋根を葺くこと。
二軒 ふたのき 地棰と飛簷棰とある軒。
舟肘木 ふなひじき 桂上に肘木のみをのせて桁を支えるもの。
忿怒 ふんぬ いかったはげしい姿の天部にみられるもの。
紅柄 べんがら 紅色の染料。
法界定印 ほうかいじょういん 胎蔵界大日如来の結ぶ手印。
宝篋印塔 ほうきょういんとう 宝篋印陀羅尼経などを納めた供養塔。
万形造 ほうぎょうづくり 屋根の形式の一種。
宝剣 ほうけん 天部仏像の持つ剣。
飜波 ほんぱ 平安初期の木彫に特有の衣の襞の表現法。
摩尼宝珠 まにほうしゅ 地蔵などの捧持する宝珠。
廻縁 まわりえん 建物の周囲をめぐらした縁側。
密迹金剛 みっしゃくこんごう 仁王門の左側に立ち、密事を憤持する力士。
簑束 みのつか 間斗束の別名、形態やや細工してあるもの。
腰より下にまとった衣。
裳懸座 もかけざ 仏像の台座で、像の裳が深く垂れ被うたもの。
もとどり 髪を頭上に束ねたところ。
母屋繋 もやつなぎ 社殿の簷の内で繋がったもの。
ゆづり 明通寺諸仏像の材料と伝えるゆづり木。
瓔珞 ようらく 珠玉や貴金属を編んで胸などに飾る装身具。
寄木造 よせぎづくり 木彫で多くの木を寄せ集めて造る造仏法。
寄棟造 よせむねづくり 四つの派れを組み合わせた屋根の形式の一。
螺髪 らほつ 如来仏の頭部にあるらせん状の頭髪。
龍頭 りゅうず 梵鐘の上部の釣金具。
蓮華座 れんげざ 蓮華をかたどった仏像を安置する台座。
椎狭考 わかさこう 江戸時代、若狭国に関する史書。
若挟塗 わかさぬり 若狭小浜の漆塗。変塗の一種。卵殻の粉末を基調としてこれに、籾殻・松葉・桧葉・絹糸・貝殻などを使って文様をつくり、色漆を塗って研ぎ出して仕上げたもの。