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神宮寺


木造金剛力士立像 2躯


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指 定 所在地 管理者
平成19.4.16 市指定 小浜市神宮寺 天台宗神宮寺


 金剛力士像は金剛杵をもった夜叉のことで、一般に「仁王さん」として親しまれる像である。阿吽の二像により寺院の門に安置され、寺院を守ることからこう呼ばれる。
 神宮寺の金剛力士像は、当寺の広大な寺域の北門であった仁王門(重文)に安置される。昭和26年の仁王門の修理と同時に本像も修理され、多くの箇所が補われ、かつ古色仕上げされている。
 修理時には、至徳2年(1385)の墨書が本像から確認されているが、その詳細については明らかではない。像自体の作風は鎌倉時代にまで遡る古さを示しており、北門の創建年代を一考する上で興味深い。
 針葉樹の寄木造で、古色仕上げ、玉眼を持つ。像高は阿形像235.5cm、吽形像237.5cmを測り、市内で最も大きな像である。
 本像のある北門から参道を望み見ると、鎌倉期以後、七堂伽藍二十五坊を備えた神宮寺の隆盛が偲ばれる。