若狭小浜のデジタル文化財 TOP 文化財とは デジタル文化財図録 - 用語解説 文化財マップ 小浜の歴史 文化財年表 戻る
明通寺


明通寺山門(仁王門) 1棟

※画像クリックで拡大写真



<IMG src="map/myoutsuuji.png" width="250" height="200">
指 定 所在地 管理者
平成17.4.25市指定 小浜市門前 真言宗御室派明通寺


 真言宗御室派の明通寺は、大同元年(806)、征夷大将軍坂上田村麻呂の創建と伝える古刹で、谷川に沿った斜面に境内を構えている。本堂は正嘉2(1258)年上棟・文永2(1265)年供養、三重塔は文永7年(1270)上棟であり、共に福井県唯一の国宝建造物である。
 明通寺山門(仁王門)は、入母屋造桟瓦葺の三間の楼門で、上層と下層に分かれ下層には仁王像を安置している。下層は正面を三間(約6.2m)、側面を二間(約3.3m)とし、上層は正面を三間(約5.6m)、側面を二間(約2.7m)としており、若狭地方では比較的大規模な楼門である。主要な材料は欅である。また、基礎は石積基壇で礎石を持っている。
 建立年代を特定する資料は発見されていないが、江戸時代後期の再建と思われ、保存状態も良好である。若狭の社寺らしく和様(簡素なつくりで、柔らかな曲線を持つ)を基調として整った山門で、小浜市を代表するものと考えられる。