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指 定 |
所在地 |
管理者 |
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昭和16.11.6 国指定 |
小浜市門前 |
真言宗御室派明通寺 |
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本像は明治5年(1872)、持仏堂安置の本尊が火災によって焼け失せたため、その後、羽賀寺より譲りうけたものである。
像高161.8p、桧材、一木造の立像で、平安時代後期の制作といわれる。
藤原時代の後期には、不動明王の容姿も定形ができ、早いころの両眼を見開いた相好に対して、本像は片眼を眇めていわゆる天地眼をつくり、二牙は上下交互に唇を噛んでいる。また右手を腰に据えて利剣を按じ、左手に羂索を持つ形も通形である。また、条帛や裳の衣文の彫り口もおだやかにまとまって、いかにも王朝風の不動明王の姿を代表している。
円照寺の不動明王立像は、頭部が斜め左を向き左足を踏み出して動きのある古様を示しているが、この明通寺像は、正面して両足を揃え、極めてお行儀のよい形で、平安末の不動明王にはこの形のものが多い。
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