平成23年NHK大河ドラマ 「江~姫たちの戦国~」

トップページ > 平成23年NHK大河ドラマ 「江~姫たちの戦国~」

平成23年NHK大河ドラマ 「江~姫たちの戦国~」

平成23年に放送されるの記念すべき50作目の大河ドラマが「江~姫たちの戦国~」に決定しました。

波乱と苦難に満ちた浅井三姉妹の三女・江(ごう)の生涯を、「篤姫ブーム」を全国に巻き起こした田渕久美子さんが書き下ろす話題作。

相関図

小浜市ゆかりの人物、"お初

小浜市ゆかりの人物・浅井三姉妹の次女・お初は名門・京極高次の妻として若狭小浜領で過ごし、江の娘を養女とし て育てます。高次亡き後は、出家して常高院と名乗り、大阪冬の陣では姉・淀のために、徳川と豊臣の間を和平使者 として 奔走し、一躍歴史にその名を残します。

お初の墓所や史料の残る常高寺

福井県小浜市の常高寺には現在もお初の墓所が残り、他にも肖像画(常高院時)や手紙などが保管されています。
お初は小浜の土地を愛し、遺言でも「もし、将来国替えがあっても常高寺だけはこの若狭の地に、留めおいて下さい」
と残したそうです。

お初と京極高次の生涯

お初(常高院)

お初(常高院)

近江の小谷城主浅井長政とお市の方の間に生まれる(1567年)。 姉は淀君、妹はお江。六歳の時、姉川の戦いで父長政は滅ばされ、 その後庇護を受けていた信長も本能寺の変であえない最後を遂げ、 更に十五歳の時、柴田勝家に再嫁したお市の方に伴われて越前に赴いたのも束の間、 一年後には賎ケ岳の戦いで秀吉に攻められて、勝家とお市の方は自害し、 結局は秀吉に引きとられてその保護のもとに成人を迎えた。
二十歳の時、 当時は秀吉の一部将として台頭しつつあった京極高次(近江高島郡大溝城主)のもとに嫁ぎ、 その後関ヶ原の合戦の功により夫・高次が若狭八万五千石を受領して小浜城主となり、 小浜の地に足を踏み入れた。徳川体制が固まりつつあった慶長十四年(1609年)、 高次は病のため小浜で没し、息子・忠高が二代目城主となる。お初は直ちに剃髪して、 常高院と称した。関ケ原の戦いから十数年後の、大坂冬の陣・夏の陣において、 常高院は姉の淀君・秀頼母子を救わんと、徳川家に嫁いだ妹・ お江の義父に当たる家康の命で大坂城へ乗り込んで和議の交渉にあたるが、 その努力もむなしく戦火は上がり、大阪城は落城。幼い時から苦楽を共にした姉や甥の秀頼を失う。 晩年、江戸に滞在していた常高院は、夫高次の菩提を弔い、 さらには父母である浅井長政とお市らの供養の為、嫡男である忠高が領する小浜の地に一ヵ寺建立を発願。 三百石を寺領として寄進し、寺の基盤を固めた。しかし、病を発して、晋請半ばの寛永十年(1633年)、 六十六歳で京極家の江戸屋敷にて波乱に富む人生を閉じた。遺骸ははるばると木曽路を越えて小浜城に運ばれ、 常高寺において葬儀が執り行われた。

京極高次

室町期における近江の守護大名であった佐々木京極家の嫡男として生まれる(1563年)。
既に京極家は家臣であった浅井家に大名の地位を奪われており、高次は信長のもとに人質として送られるなど、幼 少時は辛酸を嘗めた。
名門京極家再興を期待されて成長した高次は、秀吉配下の部将として活躍し、秀吉のあっせんでお初を正室として 迎えたのは、近江大溝城主一万石の時であった。その後、日本を二分する関ケ原の合戦では徳川方に加担し、そ の功あって若狭八万五千石の領主として小浜に入府した。小浜における業績としては、それまでの後瀬山城(のち せやまじょう)を廃し、雲浜(うんぴん)に新たに小浜城の築城に着手したこと、又、現在に至る小浜の町割りを行っ たことなどがあげられる。しかし、病を発し、小浜城の完成を見ることなく慶長十四年(1609年)四十七歳で没した。

お初ゆかりの地のご紹介

常高寺

常高寺

常高寺は、江戸時代初期の小浜藩主京極高次の妻、常高院 (お初、信長の妹お市の次女)の発願によって建立された名刹 です。現存する常高院の貴重な肖像画、自筆の消息、墓所の 他、書院に遺るこの壁画が、往時の盛運を偲ばせています。 本堂は大正十二年(1923)に焼亡、荒れた書院、庫裡などは 残ったものの、昭和三十九年(1964)の山門の炎上もあって、 まさに廃寺同然の荒れ寺となっていました。 しかし、由緒ある名刹復興の動きもあって、平成二年より山門、 書院等を修復。平成十三年に本堂を再建し復興しています。
常高院墓塔

常高院墓塔

常高寺を山側へ少し登り、国道27号線を越えると、常高院の墓塔があります。 お墓は四メートルもある立派な宝篋印塔で、前面に「常高寺殿松岩榮昌大姉」左右に 「寛永十暦癸酉年/八月廿七日」と書かれてあります。この宝篋印塔を護る形で七院の尼たち (常高院が他界した時に仕えていた侍女たちが尼になり常高寺の傍の尼屋敷に住んで、お位牌を祀っていた) のお墓四十八基(うち四基は殿方)が周りに建てられています。

交通アクセス

電車/JR小浜駅から徒歩15分
(駅前観光案内所にレンタサイクルがあります)
車/舞鶴若狭自動車道小浜西ICから国道27号線で 東へ約10分
北陸自動車道敦賀ICから国道27号線で西へ約60分 小浜市までの詳しいアクセスはこちらをご覧ください。

2023年10月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31