小浜市奈胡に伝わる六斎念仏は、地区内の壮年有志と子供仲間を主たる構成員とし」、8月14日の早朝から夕刻にかけて地区の公的行事として執り行われています。
保存会の一行は申し合わせた時刻に奈胡区公会堂前に集合し、地区決めの墓地を皮切りに、モリノシタと通称している聖地を拝する場所、地区内にある檀家寺を巡り、続いて地区内の各戸を一軒ずつ回ります。
この六斎念仏では子供仲間が担当するものと、壮年会有志が担当するものがあり、かつ、鉦をたたき、締め太鼓をうちながら念仏を唱和するだけのものと、太鼓うちの役割を演ずる者が一踊りする態様のものとに分けられます。
地区内に疫病が蔓延し多数の犠牲者が出たのを機に、これを鎮めようと始めたものと言われている。