奈良時代、遠敷明神が東大寺二月堂の開創法要に際し、行法に感激して若狭の水を送ったという故事にちなみ、毎年3月2日に神宮寺の閼伽井で汲んだ水を鵜の瀬から流す儀式です。この水が10日後の3月12日、東大寺二月堂の脇にある若狭井から汲み上げられ本尊に香水として供えられます。この行事が有名な「お水取り」です。御食国の時代からの、若狭と奈良の深い関係や、若狭の水の神聖さを示す行事といえます。
3月2日は、午後6時ころから若狭神宮寺本堂で法要が営まれ、その後、鵜の瀬まで松明行列。鵜の瀬で大護摩を実施した後、送水神事が厳かに行われます。