上ノ塚古墳から東へ若干上った人家の間にある古墳で、宅地や畑となって著しく変形していますが、封土は三段に築かれ、主軸は南北で西塚古墳と同じく後円部を北に前方部を南にしたもので、全長約72m、後円部の高さ約6mとなっています。
周囲も宅地や畑となっており、内部の構造、遺物については上ノ塚古墳と同様、未発掘のため明らかではありませんが、以前に埴輪円筒片が出土したといわれています。
この集落には「中塚姓」がきわめて多いのも興味のある事実です。
付近の糠塚(ぬかづか)、上下ノ森(じょうげのもり)、上ノ塚、西塚と、現在地名だけしか残っていない荒塚(ありづか)、光塚とこの中塚と合わせ、古くから「七つ塚」と呼ばれています。
5世紀末頃(古墳時代中期)。国指定史跡。