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法雲寺


木造地蔵菩薩半跏像 1躯

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指 定 所在地 管理者
平成26.5.16 市指定 小浜市四分一 法雲寺


 小浜市東部松永地区四分一に所在する曹洞宗寺院法雲寺に伝わる仏像である。この仏像は「本尊中風延命地蔵大菩薩略縁起」によると、比叡山の恵心僧都源信上人の御親作にして 当地茶臼山城主平ノ太郎と伝へる勇士の御守仏なりとある。
 頭を円頂とし、目は彫眼で、右手を胸前に揚げて錫丈を持し、左手は膝上に掌を上に宝珠を持す通行の姿であるが、左足を踏下げる半跏の地蔵菩薩像である。
 現状では虫害が各所にあり、彩色も後補の黒色絵具が塗られるが、剥落部に色彩絵具と白土の下地が見え、当初より彩色像であったと思われる。
 体躯は、一木前後矧 左右肩より別材矧、膝前材を矧ぐ(各内刳り)。頭部は、別材前後矧、差首(ただし、前材は胸部を含む)(内刳り)である。左手は左袖を別材で作り、手首で手先を矧ぎ、別材宝珠を持す。右手は右袖先を別材で作り、手首で手先を矧ぐ。左足は半跏踏下げとし、膝下で別材を矧ぎ足甲で矧ぐ。右足は膝材から彫り出し全足指だけを別材で作り矧ぐ(欠失)。なお、頭頂部に別材で蓋状に矧ぎ、腹前の膝前材の衣端を別材で補い、背にも板材を矧いで体躯の厚みを補う。現状では左手先、右手先、左足先は当初と考えられるが、手指は右手2指を除いて後補に変わっている。左手先はすべての指先を欠失している。