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指 定 |
所在地 |
管理者 |
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平成25.3.21 市指定 |
小浜市東相生 |
東相生区 |
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市街地から国道162号線を南下、京都方面に向かい約10qの桂バス停の上に2本の大木がある。1本は主幹途中から折損したカツラの木で、もう1本はイチョウである。江戸時代からみられる旧村の名称である「桂木」「桂」は、村を代表するこの古木に由来する。伴信友の『若狭国志注』には、「桂ノ木ノ古木アリ。コレニヨリテ、村ノ名二負フ」とあり、これを示している。
若狭から京へ向かう街道沿い(丹波街道・周山街道)のランドマークとして、行き交う人々が休む森だったのであろう。現在も、地域の誇りとして守り伝えられている。
カツラは幹周405cm、樹木約20mを測るが、平成に入ってからの落雷により、主幹約15mのところで折損している。イチョウは幹周り470cm、樹高約23mを測り、市内にあるイチョウでは最も大木である。伝承からいえば樹齢は500年を越えるものと思われる。カツラ・イチョウともに大木になるものが多く、全国的には数多くの大木がある。本物件は全国的には大木とはいえないだろうが、市内を代表する古木・大木で、かつ村名になるなどの由緒、地域の宝として守り伝えていく地元意識、旧街道沿いの景観を構成する主要な記念物などの諸要素を含み指定保護していくべき物件である。 |
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