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小浜市


小浜西組重要伝統的建造物群保存地区




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指 定 所在地 管理者
平成20.6.9 国選定 小浜西部地区 小浜市


 小浜市中心部の西、後瀬山と小浜湾に挟まれた狭い砂州上に展開する小浜西組重要伝統的建造物群保存地区は、江戸時代に小浜城下の町人地を東・中・西と三組に分けた西組のほぼ全域にあたる。保存地区内には後瀬山麓を巡るように丹後街道が貫通し、街道沿いに商家町、山麓には社寺が密集し寺町のような景観をみせている。また、地区西端には茶屋町が形成されており、全域で近世城下町の歴史的風致をよく伝えている。
 街路構成は近世初頭の絵図とほぼ変わりなく、中世港町から近世城下町への発展を知る上で興味深い。また、奥行きの深い短冊形の地割りをよく残し、一般的な商家は、正面に主屋、トオリニワから中庭を介し最奥に土蔵を配する。建物はほとんどが明治21年の大火以後の建築であるが、江戸時代からの伝統的様式を踏襲しており、地区内全域において近世城下町の面影を残している。