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指 定 |
所在地 |
管理者 |
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平成20.4.10 市指定 |
小浜市下根来 |
下根来区 |
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3月2日、下根来区八幡神社長床で行われる。現在では「山八神事」と呼ばれるが、そもそもは「山八講」としての行事が中心である。下根来区の戸主を講員とし、一和尚(一番尉)兄弟2人、二和尚(二番尉)兄弟2人を上座とし、以下若い衆で役割を分担して執り行われる。
講員は八幡神社に参拝後、隣接する長床の所定位置に着座。別当職である神宮寺住職の祈祷後に山八講行事が始まる。カシの葉での祓い、香水・洗米の給仕後、同神社の清浄地から掘り出された赤土によって練られた「土饅頭」をいただく。その後、一和尚の指示により、役頭2人が土饅頭を持ち、長床の柱にそれぞれヘラで「山」と「八」の字を書く。行事終了後には、講員は用意してきた半紙の四隅と中央に赤土をつけて持ち帰り、竹竿に挟んで自分の田畑に立てる。
行事の由来・意味に不明な点は多いが、土を舐めることから山師との関係も想定される。山の開作、田畑の豊穣にちなむ古式ゆかしき年頭行事である。また、神宮寺祈祷、長床に飾られる「白石神」「愛宕神」「阿弥陀如来」など、当市を代表する神仏習合行事である。 |
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