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円照寺


円照寺大日堂 附棟札一枚  1棟


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指 定 所在地 管理者
平成19.4.16 市指定 小浜市尾崎 臨済宗南禅寺派円照寺


 江戸時代に建立された円照寺大日堂は、その構造から、もとは座禅のための僧堂であったことがわかる。現在は、安置されている木造大日如来坐像(重文)からこの呼称が使われる。
 小浜市内では、重文に指定される中世密教寺院の本堂が有名であるが、近世のものについてはあまり類例が知られない。本建造物は、江戸時代において建造物が華美になっていく中、若狭地方の中世密教本堂に見られる古風な構造や装飾が随所に見られる。座禅堂という性格からも、その質素さを感じとることができるが、地域の寺院建築の流れを考える上では貴重な存在となることは間違いない。
 なお、厨子上に寛政7年(1797)の棟札があり、小浜在住の3名の大工名を記している。