若狭小浜のデジタル文化財 TOP 文化財とは デジタル文化財図録 - 用語解説 文化財マップ 小浜の歴史 文化財年表 戻る
明通寺


木造金剛力士立像 2躯


※画像クリックで拡大写真



<IMG src="map/myoutsuuji.png" width="250" height="200">
指 定 所在地 管理者
平成19.4.16 市指定 小浜市門前 真言宗御室派明通寺


 金剛力士像は金剛杵をもった夜叉のことで、一般に「仁王さん」として親しまれる像である。阿吽の二像により寺院の門に安置され、寺院を守ることからこう呼ばれる。
 明通寺の金剛力士像は、江戸時代建築の山門に安置されている。写実的で迫力のある造形には鎌倉時代の作風が顕著に見て取れ、小浜市周辺では最も古い金剛力士像といえる。同寺に伝わる『明通寺縁起』によると「二王堂一宇」の建立を文永元年(1264)のこととしており、これにあわせて像立された可能性も指摘できる。針葉樹の寄木造で、彩色、玉眼を持つ。像高は阿形像189.0cm、吽形像188.5cmを測る。
 国宝の本堂、三重塔を含め、鎌倉期以後、七堂伽藍二十五坊を備えた明通寺の隆盛が偲ばれる。