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寺井藤一朗


都菓子舗　　店舗兼住宅１棟、作業所１棟、土蔵１棟


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指　定 所在地 管理者
平成19.10.2 国登録 小浜市鹿島 寺井藤一朗


　近辺の伝統的町家と比べると、ひときわ建端の高い建物で、生業を洋菓子店とすることから控え目ながら洋風意匠を用いる建物である。
　昭和元年建造と思われる店舗兼主屋は、その形式は伝統的な町家であるが、外観については洋風意匠が勝る。１階部分は改装されているが、２階はその頃の近代建築に見られるように、軒下に塗壁を残したドイツ下見板張とし、軒は水平に張り、独特の桟組を持ったガラス窓を設けている。また、下屋庇には装飾的な幕板を看板として施している。
　近代による控えめな洋風化の店構えによる商店の好例として貴重である。