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小浜市


太興寺廃寺出土遺物 瓦類8点 土器類2点


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指 定 所在地 管理者
平成16.4.21 市指定 小浜市大手町 小浜市


 太興寺廃寺関連遺物は瓦類と土器類に区分される。前者はさらに軒丸瓦・丸瓦・平瓦に分類され、後者は杯蓋(須恵器)・碗(灰釉陶器)に分類される。
 瓦類は軒丸瓦が3点、丸瓦が2点、平瓦が4点確認されているが、全て破片である。軒丸瓦は3点とも瓦当部分であり、2型式に分類される。一つは紀寺式であり、もう一つは平城宮式6225型式である。一方、丸瓦・平瓦ともに凹面には布目が確認され、個体別の差異も確認できるが分類出来るまでにはいたらない。平瓦の端面には二重弧紋が確認されることから、これが軒平瓦であることが判明している。
 軒丸瓦の年代比定は紀寺式が7世紀後半の短期間に年代比定され、平城宮式6225型式は8世紀第2四半期後半に比定されている。
 このことから、太興寺廃寺関連遺物の年代は7世紀末〜8世紀半ばであると判断出来、当該期間については太興寺が存在したものと考えられる。