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指 定 |
所在地 |
管理者 |
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平成16.4.13 県指定 |
小浜市若狭 |
若狭区 |
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椎村神社の祭礼では、王の舞が奉納される。その由来は明らかではないが、内容は以下の通りである。
昔、村々を荒らす悪神が出没した。そこで、若くてきれいな娘と粽でもてなし悪神が油断して眠っている隙に、天狗に扮した若神がこれを退治した。このことを喜び祭礼が始まり、江戸時代に入ってからは村の農作物を荒らす獅子を退治し、五穀豊穣を祈念する行事として今に伝わったとしている。
祭礼は、神社からの神輿への渡御に始まり、集落まで御旅した後、宿にて神事、その後帰宮して終了となる。御旅は大鉾を先頭に、子供衆(男児)による榊、大太鼓、大神輿、獅子頭を納めた小神輿、神主、稚児、禰宜、宿主が持つ粽入りの櫃の順となる。
王の舞は、神輿への渡御時・集落御旅所着時・集落御旅所発時・帰宮時の四回奉納される。まず太鼓に合わせ二人獅子が舞われ、その後鉾を持つ鼻高が現れ獅子を退治する仕草をする。若狭地方(特に三方郡)の他所で見られる王の舞に比して、その衣装や舞自体は非常に素朴であるが、中世以来の集落祭礼の伝統を良く伝える事例と考えられる。
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