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指 定 |
所在地 |
管理者 |
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平成15.5.6 登録 |
小浜市宮川地区 |
宮川地区虫送り保存会 |
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虫送りは例年8月10日、各区ごとに夕方に集合し、太鼓打ちから始まる。太鼓打ちは、小・中学生の男女が中心になる。日暮れとともに、松明に火をつけ行列を組んで中央会場(宮川小学校校庭)に集合する。道中は、鉦・太鼓と道行き歌で囃す。中央会場に到着後は僧侶による虫供養の法要が行われる。
この虫送り行事は、全国的に農村部に分布していたものであるが、戦後、誘蛾灯や農薬の普及とともに急速に後退した。宮川地区では戦後しばらく中断の時期があり、昭和53年に加茂区で復活した。昭和56年からは中央会場を宮川小学校とし、太鼓の調子も新保区のそれに統一を図り、虫供養の法要を行事化した。昭和58年に保存会が結成され、以来宮川地区の最大行事として維持されている。
古来の稲作に関連して重要な行事が小浜市では幸いなことに宮川地区でそれを伝えている。現状として宮川地区だけに残存するということからしても、若狭地方の夏の農耕行事を考える上で重要である。
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