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指 定 |
所在地 |
管理者 |
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昭和45.10.19 市指定 |
小浜市竜田 |
日蓮宗本境寺 |
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当寺の日蓮上人真蹟2点は、いずれも檀徒、柘榴屋喜右衛門の寄進にかかわるもので、以来伝世の寺宝として保存の至誠がつくされてきたものである。
真蹟中の下山抄は、約1,700字に及ぶ長文の書状であるが、早くから分散し大は一紙、小は一行で、現存するもの約31断片といわれるが、これは信徒が真蹟を上人そのものとして敬仰し、または護符として大切に伝承したのによるもので、当寺に存するのは「小戒の大科をば之を以て知んぬべし」と書かれた一行断片(縦39.3p×横4.6p)である。今1点の要文断簡は二行断片(縦27.9p×横8.3p)で表裏とも書かれており、恐らく下書きとみられるが、選文中どの書のものか判然としない。
訪れてこの真蹟を拝するものは、その流麗な書体から上人の高風を偲び、また断簡なるが故の限りなく深い信仰の凝結を感ぜずにはいないであろう。
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