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指 定 |
所在地 |
管理者 |
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昭和48.2.24 市指定 |
小浜市新小松原 |
曹洞宗松福寺 |
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松福寺は天文元年(1532)不睡法師の創建と伝える名刹で、当寺の本堂左側に連なる観音堂の本尊が、秘仏として伝世された聖観音菩薩立像である。
本像は像高99.6p、桧材の一木造り、彫眼で、左手を含む頭、体の幹部を一木から彫出し、左手首、右肩以下、天衣遊離部、両足先を別矧ぎとする。内刳りはない。
雲烟彫出しの拳身光背、蓮華座、金銅透し彫りの宝冠、瓔珞などは近世の補作である。
面相は卵形で円満、彫眼は細く、胴体はやや細身で、腰を僅かに左にひねり、右膝をゆるめて立つが、休めた膝のあたりが太くつくられ、裾のひろがりも大きく、衣褶の彫りとあいまって、見るからに素朴で温雅な趣きを感じさせる。
平安後期における一木彫成の古式を踏襲した地方作の遺例である。
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