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日枝神社


銅造梵鐘 1口


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指 定 所在地 管理者
昭和50.1.28 市指定 小浜市太良庄 日枝神社


 太良庄東端に一見して気づく大きな両部鳥居があり、神亀5年(728)の勧進と伝える日枝神社が鎮座する。その鳥居から参道400m歩むと神殿があり、その右側の鐘楼に梵鐘がある。
 この梵鐘は金屋(小浜市金屋)の大工九郎左衛門の作になることが刻銘によって明らかで、中世以降若狭鋳物師の本貫として周知される金屋の鋳物師が鋳造した梵鐘として、市内唯一の遺品であり極めて貴重な作例である。
 その池の間三区の銘文は「若狭遠敷郡太良庄、山王鐘大工金屋九郎左衛門、本願祗園□摩常重坊 時之地走在所歳寄衆 同惣中 干時慶長拾七壬子年潤十月十五日」「右御奉加京極若狭守 同小九御上様 時之地走御奉行衆」「時之御奉加 熊谷氷主 網野ト玄入道」とある。
 梵鐘は総高105p、口径55.3p、池の間は29.7p×31pである。
 金屋鋳物師による刻銘梵鐘は、応永4年(1397)を初見として慶長17年(1612)に至り、以後は明らかでない。