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指 定 |
所在地 |
管理者 |
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平成11.4.23 県指定 |
小浜市羽賀 |
高野山真言宗羽賀寺 |
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絹本墨画、淡彩。各99.3p×56.5p。顔輝筆と伝えられるが、落款・印章ともに無い。
この十六羅漢図は損傷少なく、保存も極めて良く全国的に優れた画像として貴重な文化財である。
羅漢とは修行の位であって、正しくは阿羅漢とよび、禅家などに羅漢講式という法要がよく行なわれている。
当寺に紙本墨書年中行事1冊がある。その年中行事1冊に十六羅漢に関する記事が記載してある。要約すると「この十六羅漢十六幅は当寺第一の霊宝であって唐朝の上筆である。然るに今享禄三庚寅歳(1530)十月十八日経頼母子供養のため5幅を出したところ、その内の第十一羅喉羅尊者1幅をたぶらかすものがあってどこかに隠してしまっていた。翌年享禄四年(1531)辛卯正月十六日羅漢供養があって一同尊像を拝するが、その内1幅を拝することができず、奇怪なことだと騒いでいたところ、3月4日になって、深夜、宿坊板敷の下からこれを発見し、一同大いに喜んだ。これはきっと盗み心あるものが隠したに違いないが、その行為は最も恥ずべきであり、後世の人よくこのことを知っていてほしい。云々」とある。
顔輝筆とあり、逸品であるが、定乗法印の2幅補足あるため惜しまれている。
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