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指 定 |
所在地 |
管理者 |
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昭和46.11.20 市指定 |
小浜市加茂 |
曹洞宗長泉寺 |
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長泉寺は、はじめ加茂高森の地に応永14年(1407年)に創建されたが、その後永正4年(1507年)、白井石見守清胤により現在の地に移されたという。天正年間に丹羽長秀が、この寺の宗を曹洞に改め、現在に至っている。
長泉寺に至り、参道脇の比較的新しい六体地蔵や、如意輪観音を拝し、山門をくぐると本堂がある。本堂を左側に回ると、端の方にスギに似た樹木が高く生えている。これがコウヨウザンである。根廻り8.55m、目通り3.20m、高さ約28.0mで、この種類の木としては大きく、全国でも屈指のものと思われる。
牧野図鑑によると、この木は江戸時代に中国から輸入されたものだそうだが、恐らく当地では最初に植えられたものであろう。
明通寺三重塔の石段の左側にもコウヨウザンがみられる。このようにこの木は若狭では所々に植栽されているが、中でもこの長泉寺の木は一番大きい。木の先端が折れているのは、昭和30年代の台風による被害である。折れた部分は、本堂の縁の一部に使われているが、材質は柔らかという。
日本名のコウヨウザン(広葉杉)は、スギに似て葉が広いところから名付けられたものである。
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