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明通寺


明通寺本堂 1棟


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指 定 所在地 管理者
明治34.3.27 国指定
昭和28.11.14 国宝
小浜市門前 真言宗御室派明通寺


 明通寺は桓武天皇延暦のむかし、征夷大将軍坂上田村麻呂が蝦夷征伐において失われた敵味方の霊を慰めるため、平城天皇大同元年(806)に創建されたと伝えられる。
 本堂は鎌倉時代正嘉2年(1258)の棟上げ、文永2年(1265)の供養になる。建立以来の修理については、寛政11年(1799)内陣を拡張したことが墨書で知られるほかは記録の徴すべきものがないが、様式よりみて向拝と妻飾とは近世の改造になるものと認められる。大正12年(1923)解体修理が行なわれた。
 礎石縁束石とも自然石を用いて石垣積基壇に立つ桁行五間(14.72m)、梁間六間(14.87m)、の入母屋造の本堂は、円柱状に和様出組をのせ、軒支輪を用い、中備正面は見事に蟇股を配していて、屋根勾配と隅軒の反転とは、いかにも壮重で武家時代の力感に満ちみちたものを感じさせる。
 内部は来迎柱2本を後退させ、側廻り組物板蟇股を用いて特色がある。