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指 定 |
所在地 |
管理者 |
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大正13.4.15 国指定 |
小浜市神宮寺 |
天台宗神宮寺 |
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この八脚門は、そのむかし、神宮寺七堂伽藍二十五坊を完備して、隆盛を誇った当寺の北門として、参詣の人びとその跡を絶たなかった門である。
構造規模は極めて簡素である。単層屋根、切妻造り、柿葺の八脚門であって、間口は6.37m、奥行3.64m、棟の高さは5.5mである。
鎌倉時代末期の建築物として大変優れ、京都教王護国寺蓮花門などとともに、その様式に鎌倉期の特色を多く残している。和様式の斗栱、円柱を中心にして、柱間蟇股の古様式は格段の逸品とされている。また間斗束としての蓑束は、この時代としては珍しい形をとっており、室町時代建築の先駆をなしたものといえよう。軸部頭貫の木鼻は発達過程をみる上に、天竺様式伝来当初の造形として価値高いものがある。
妻飾をみると、棟虹梁を受ける板蟇股と桧一枚板破風は如何にも鎌倉期の雄壮美を示している。そして腰長押はいっそう安定感を強くしている。
門の両端に密迹、那羅延の木造2金剛力士を安置する。高さ2.1m、胎中に至徳2年(1385)の墨書がある。
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