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萬徳寺


銅造孔雀文磬 1面


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指 定 所在地 管理者
昭和40.11.12 市指定 小浜市金屋 高野山真言宗萬徳寺


 萬徳寺の孔雀文磬は丹後成相寺の孔雀文紀年磬(応永20年――1413)と、その形態、文様等、実によく似た(撞坐の文様は全く同じ)磬である。
 磬は銅製で、金・錫のはいった合金になっている。

肩幅 16.7p
裾張 18.0p
上縁の長さ 18.6p
下縁の長さ 20.0p
高さ(中央部) 8.5p
袖側縁の長さ 8.7p

 頂点から、両下端を結ぶ線までの高さは12pである。
 成相寺の磬に比べると、孔雀文の尾の形が少しちがうこと、袖側縁がやや外に反り、下端の縁が少しふくらみを持って非常にやわらかい感じの線を作っている点などが相違する。
 磬は、もと中国の石製楽器のひとつで、極めて古代から存在しているものらしく、のちに金属製になったものである。
 通常木で鳥居形の枠を作り、その中間の横枠から吊り下げて用いた。
 仏家で用いる磬は、1箇を枠にかけたもので、その音律は普通黄鐘になるように作られている。
 角製または木製の槌を用いて打ち、非常に澄んだ美しい響きを発する。