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萬徳寺


絹本著色十三仏図 1幅


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指 定 所在地 管理者
平成12.3.21 県指定 小浜市金屋 高野山真言宗萬徳寺


 十三仏は亡くなった人の中陰(死後49日間)や周忌(回忌・年忌)の法要にあたって本尊とされる仏画であり、一般には本図のように諸尊を配置した形式と来迎形式の図が見られる。また十三仏は十王信仰(冥界で亡者の罪業を裁く閻魔を中心とする十人の王)に関連して発展するが、十王信仰は鎌倉時代から流布し十三仏は南北朝時代からといわれる。
 本図はそれぞれ配置した諸仏、菩薩、明王の上下もしくは左右に尊名を書き添えていて仏の名がよくわかるが、中にはさらに各忌日を書き足し、一層各尊の役割を明らかにするものもある。なお本図の諸尊の配置および忌日は下記のとおりである。
 これらの諸尊は不動・地蔵(岩座の上に瑟瑟座・蓮華座)を除いてすべて七重蓮華座に坐し、その彩色もそれぞれ切金文や金銀泥を用いており、制作は南北朝時代と考えられる。
 法量は縦113.1p×横52.4pで、絹継ぎのない荒目の絹を用いている。

不動明王 初七日
釈迦如来 二七日
文殊菩薩 三七日
普賢菩薩 四七日
地蔵菩薩 五七日
弥勒菩薩 六七日
薬師如来 七七日
観音菩薩 百ヶ日
勢至菩薩 一周忌
阿弥陀如来 三回忌
阿閦如来 七回忌
大日如来 十三回忌
虚空蔵菩薩 三十三回忌