八幡神社は、古くから地域では若狭一の宮に次ぐ崇敬をうけた社です。
毎年9月の第3土日の例大祭「放生祭」に奉納される演し物は、古くは市内千種に鎮まる廣嶺神社の祗園御霊会で巡航していたものです。しかし明治維新後はすべて当社放生会に奉納の演し物となり、さらに明治7年(1874)の町区改編を契機として内容的にも大幅な変改を余儀なくされ、近年では大太鼓5区、山車9区、獅子舞(雲浜獅子、内容は同じ)4区、神楽5区、神輿1区の計24区に固定化し、交互隔年に12区づつ出陣して賑やかな祭囃子のなか、当社社頭及び各区の本陣等を巡行し伝統の神事芸能を演舞奉納しています。いまも豪華絢爛を極める若狭路最大の秋祭りとされており、湊町として栄えた小浜の町衆の心意気を感じ取ることができます。