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白石神社


白石神社の椿群生林


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指 定 所在地 管理者
昭和41.7.15 市指定 小浜市下根来 若狭彦神社


 奈良二月堂若狭井の水源地として伝説に名高い「鵜の瀬」の清流の畔、若狭一の宮の元宮、白石神社の境内地1,863.33uは椿の群生林である。遠敷川の清流に沿って走る県道から対岸に見るこんもりした常緑の森はそれである。鵜の瀬のすぐ上から白石橋を渡ると村の入口にも数本の椿の木が茂っているのは象徴的である。
 白石神社の境内は、大きなもの小さなものなど椿の木の群生で他樹を圧している。口伝によると樹齢1,000年以上たつという根廻り4.3m、目通り2.14m、高さ12.3m、地上2.2mのところで1.4mと1.55mの2本の大きな枝幹に分かれ四方に12mの枝張りを見せているのが代表的な大きなもので、1m以上のもの8本、50p以上のもの5本、50p以下のものに至っては30本をこえ、花期には森を紅に彩る景観は人目を奪うばかりである。
 村人の口伝に依ると、白石神社境内の椿の森は遠く鵜の瀬山の山麓まで続き、広大な地域であったが、豊臣時代検地のとき、白石神社の境内地のみ切りはなして独立させたものだという。
 また、俳人山口誓子の句碑があり、
  「瀬に泌みて奈良まで届く蝉のこえ」
と刻んである。