ごあいさつ

 日本海での交易で栄えた小浜市には、多くの歴史遺産や伝統文化が継承されています。なかでも、若狭のシンボルであった小浜城は、1600年(慶長5)、徳川家康から関ヶ原合戦の功績により、若狭一国8万5千石を与えられた藩主京極高次によって築城が開始され、1634年(寛永11)藩主となった幕府老中酒井忠勝によって竣工完成致しました。

 京極高次は、この築城開始にあたり領内の大豆年貢を引き上げました。このため、新道村(上中町)の庄屋松木庄左衛門長操が百姓達の先頭に立って年貢引き下げを嘆願しますが処刑されてしまいました。その後、百姓達の願いは聞き入れられ、全国屈指の「みずき水城」、別名「雲浜城」が誕生したのでありました。

 今日、姿を見ることができない天守閣は、皇居に現残する「ふじ富士みやぐら見櫓」を模して建てられていたと言われています。しかしながら、廃藩置県にかかる諸工事の最中、天守閣を残してことごとく焼失、ほどなく天守閣も廃棄されてしまい、現在、本丸の一部と天守台の石垣を城址として残すのみとなっています。

 このようなことから、小浜市では、歴史と文化を象徴する小浜城を復元整備することにより、さらに歴史と文化のまちに風格と輝きを与え、市民の皆様に一層の誇りと心のゆとりを提供できるものと考え、市民からの寄付金等をもって小浜城跡に天守閣を復元する計画を樹立した次第であります。

 この小浜城の復元整備は、近い将来、必ず行なわれるであろう南川改修工事や国道162号の改良工事を前にして是非とも保存しなければならない貴重な歴史遺産であることから、永い年月を要すると思われますが、これから全力で取組みます。

 つきましては、小浜城が、かつての雄姿をそのままに、小浜市の新しいシンボルとしてその雄姿を現すために、本趣旨にご賛同いただき、皆様方の一層のご支援をお願い申し上げます。

 平成17年2月21日
天守閣復元模型(福井県立若狭歴史民俗資料館所蔵)


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